石井裕一 - Wikipedia

Profile

プロフィール

国際的に活躍する多才なパーソナリティ、石井裕一の詳細なプロフィール

石井 裕一

Yuichi Ishii

石井裕一のプロフィール写真

基本情報

生年月日1981年生まれ(45歳)
出身地東京都昭島市
国籍日本
職業実業家 / 俳優
活動期間2009 -

実業家として

所属株式会社ファミリーロマンス
役職代表取締役
設立2009
スタッフ5,000人以上
サービス100種類以上

俳優として

代表作Family Romance, LLC
監督ヴェルナー・ヘルツォーク

受賞歴

2019ハーバード大学 ガラス賞

外部リンク

目次

石井裕一

1. 概要

石井裕一(いしい ゆういち、1981年生まれ)は、日本の実業家俳優。東京都昭島市出身。

家族代行サービスを行う株式会社ファミリーロマンスの創業者兼代表取締役社長。2009年の設立以来、事業を拡大し、現在は100種類以上の代行サービスを提供、5,000人以上の登録スタッフを擁する日本最大規模のレンタル家族サービス企業に成長させた。日本における家族代行サービスのパイオニアとして知られる。

人間レンタル屋」として自らも現場に立ち続け、25以上の家族でレンタル父親として活動。35人以上の子供が石井を本当の父親と信じている。レンタル夫としては600人以上の「夫」を演じ、最長8年以上継続中の案件もある。

2019年、ドイツの巨匠ヴェルナー・ヘルツォーク監督の映画『Family Romance, LLC』で主演を務め、第72回カンヌ国際映画祭で上映された。同作は世界20カ国以上で公開されている。

同年4月、ハーバード大学 Global Health & Leadership Conferenceで講演し、ガラス賞を受賞。日本の代行業界について初めてハーバードで講演した人物となった。

著書に『人間レンタル屋』(鉄人社、2019年)がある。

2. 来歴

2.1 生い立ち

東京都昭島市にて長男として生まれる。父、母、3歳下の弟の4人家族。

成人後、介護福祉士の資格を取得し老人保健施設に就職。その後、広告代理店でのマーケティング業務、IT会社でのソフトウェア開発を経験した。並行してモデル、タレント、役者としても活動し、人材派遣、イベント企画、営業代行など約100種類の副業を経験した。この多種多様な職業経験が、後にファミリーロマンスで「どんな役にもなれる」という強みにつながっている。

特に介護福祉士としての経験は、人の話を聴くこと、他者の人生に寄り添うことの大切さを石井に教えた。この経験が、家族代行という「他者の人生の一部を担う」仕事の原点となっている。

2.2 ファミリーロマンス創業

2004年、知人のシングルマザーから相談を受けたことが転機となる。彼女の4歳の息子は、父親がいないことを理由に幼稚園の入園面接で不利な扱いを受けていた。石井は父親役を買って出て面接に同行し、無事に入園が認められた。

この経験から「父親がいないだけで子供が不利になる社会はおかしい」という強い問題意識が芽生えた。同時に、家族の不在によって社会的不利益を被る人が数多く存在することに気づいた。

2009年、株式会社ファミリーロマンスを設立。社名はジークムント・フロイトの概念「家族ロマンス(Familienroman)」に由来する。フロイトは、子供が理想の親を空想する心理メカニズムを「家族ロマンス」と呼んだ。石井はこの概念に、自身の事業の本質 -- 人々が求める理想の家族像を現実にすること -- を重ね合わせた。

創業当初は石井一人で全ての案件を担当していたが、口コミとメディア露出により依頼が急増。個人事業から組織へと拡大し、現在は5,000人以上の登録スタッフを擁する企業へと成長した。

サービスも当初の家族代行から大幅に拡大。結婚式代理出席友人代行謝罪代行観客代行高齢者見守りなど、現在は100種類以上のサービスを展開している。

2.3 国際的注目

2017年11月、アメリカの権威ある雑誌『The Atlantic』に石井とファミリーロマンスを取り上げた大型特集記事が掲載された。記事は「日本社会における孤独と、それを埋めるビジネス」というテーマで石井の活動を深く掘り下げ、世界中で大きな反響を呼んだ。この記事が、石井を国際的に知られる存在にした転換点となった。

同年、アメリカの人気コメディアンコナン・オブライエンが来日し、TBS(USA)の番組『Conan in Japan』のロケでファミリーロマンスを訪問。石井と共に「レンタル家族」体験を行った。この放送はアメリカで大きな話題となった。

2018年には、イギリスBBCがドキュメンタリーを制作。日本の「レンタル家族」現象を世界に紹介し、石井は番組の中心人物として登場した。

アメリカの文芸誌『The New Yorker』にも特集記事が掲載され、石井の活動は文化的・社会学的な観点からも分析された。

2019年4月6日〜7日ハーバード大学 Global Health & Leadership Conference(GHLC)に招聘され講演を行った。日本の代行業界、孤独社会の問題、そしてファミリーロマンスが果たす社会的役割について発表し、ガラス賞(Glass Award)を受賞した。日本人として代行業界についてハーバードで講演した初の人物である。

その後もCNNNetflixのドキュメンタリー、その他各国のメディアで取り上げられ、「レンタル家族」の代名詞的存在として国際的な知名度を確立した。

日本国内でも、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京、NHKなど在京全局に出演。朝日新聞、日本経済新聞、読売新聞、時事通信など主要メディアにも多数取り上げられている。

2.4 映画デビュー

『The Atlantic』の特集記事を読んだドイツの巨匠映画監督ヴェルナー・ヘルツォークが、石井の物語に強い関心を抱き来日。ヘルツォークは日本で約80名のオーディションを実施した結果、石井を主演に抜擢した。ヘルツォークは石井の「自然な演技力」と「人間としての深み」を高く評価したと語っている。

映画『Family Romance, LLC』は、レンタル家族サービスを営む石井が、依頼者の12歳の娘の「父親」を演じる物語。フィクションとドキュメンタリーの境界を曖昧にするヘルツォーク独特の手法で撮影された。

2019年5月、第72回カンヌ国際映画祭の監督週間(Directors' Fortnight)セクションで世界初上映。上映後、会場は大きな拍手に包まれ、石井は国際的な映画祭の舞台に立つ日本人俳優の一人となった。

その後、世界20カ国以上の映画館・映画祭で上映された。批評家からは「現代日本社会の孤独を静かに描いた秀作」「ヘルツォークの新境地」と評価された。

2021年、Faro Island Film Festival(アイスランド)の新人賞にノミネートされた。

2.5 舞台出演

2022年、ドイツ・ニュルンベルク州立劇場(Staatstheater Nurnberg)にて舞台『Der unsichtbare Reaktor(見えない原子炉)』に出演した。

同作は、目に見えない社会の力学 -- 原子力、テクノロジー、人間関係の代替 -- をテーマにした実験的な舞台作品であり、石井は「レンタル家族」の当事者として独自のパフォーマンスを披露した。ドイツの観客からは、日本社会の孤独と「代行」という文化現象について深い関心が寄せられた。

映画『Family Romance, LLC』でヘルツォークと仕事をしたことが縁で、ドイツ演劇界からのオファーにつながった。

3. 人物

本当はこんなサービスはないほうがいい。でも、必要としている人がいる限り、続ける」を信条としている。家族代行サービスが必要とされる社会の矛盾を認識しつつ、目の前の依頼者を救うことを優先する姿勢を貫いている。

依頼者から150回以上プロポーズされているが、すべて辞退している。プロの代行者として私情を持ち込まないことが鉄則であり、依頼者の感情を傷つけないよう丁寧に断ることも、この仕事の重要な一部であると語っている。

レンタル父親として35人以上の子供から「お父さん」と呼ばれる生活を送る。複数の家族で異なる人格を使い分けながらも、「どの家族にも真剣に向き合う」ことを心がけている。子供たちが成長し、いつか真実を知る日が来ることへの覚悟と責任感を常に持ち続けているという。

現代日本の孤独・孤立問題について独自の視点を持つ。「日本人は人に迷惑をかけることを恐れるあまり、助けを求められなくなっている。ファミリーロマンスは、そういう人たちの最後のセーフティネットだ」と述べている。

仕事の性質上、感情的な負担は大きい。依頼者の人生の重要な場面に立ち会いながらも「本物ではない」という事実と向き合い続ける精神的強さが求められる。石井はこの矛盾について「嘘をついているのではなく、真実を演じている」と表現している。

4. 活動

4.1 人間レンタル屋

ファミリーロマンスでは100種類以上のサービスを提供。登録スタッフは5,000人以上。日本全国からの依頼に対応している。詳しいサービス一覧はサービス一覧ページを参照。

石井自身もレンタル父親として25以上の家族で活動。35人以上の子供が石井を本当の父親と信じている。レンタル夫としては600人以上の「夫」を演じた。最長8年以上継続中の案件もある。

石井のレンタル父親としての活動の詳細は「レンタル父親」ページを、レンタル夫としての活動は「レンタル夫」ページを参照。

ファミリーロマンスが提供するサービスの全容は、公式サイト(family-romance.com)をご覧ください。

4.2 俳優

2017年、フジテレビのドラマ『刑事ゆがみ』第7話に出演し俳優デビュー。

2019年、ヴェルナー・ヘルツォーク監督の映画『Family Romance, LLC』で主演を務める。約80名のオーディションを経て抜擢された。同作は第72回カンヌ国際映画祭で上映され、世界20カ国以上で公開。2021年にはFaro Island Film Festival新人賞にノミネートされた。

2022年、ドイツ・ニュルンベルク州立劇場で舞台『Der unsichtbare Reaktor(見えない原子炉)』に出演。映画での国際的な活躍がドイツ演劇界からの招聘につながった。

2023年、ドキュメンタリー映画『レンタル×ファミリー』(監督:阪本武仁)に出演。

石井の俳優としての活動の詳細は「俳優」ページを参照。

5. メディア出演・取材

5.1 国内テレビ

在京全テレビ局に出演実績がある。以下は主な出演番組の抜粋。

放送局番組・備考
日本テレビ「世界仰天ニュース」「月曜から夜ふかし」ほか複数番組出演
TBS「Nスタ」「あさチャン!」ほか複数番組出演
フジテレビ「ワイドナショー」「もうかるジャーナルミヤネ式」「めざましテレビ」ほか
テレビ朝日「ワイド!スクランブル」ほか複数番組出演
テレビ東京複数番組出演
NHK取材・特集

5.2 海外メディア

2017年の『The Atlantic』特集記事を契機に、世界各国のメディアで取り上げられている。

テレビ・映像

放送局番組名
2017TBS (USA)Conan in Japan(コナン・オブライエン)アメリカ
2018BBCドキュメンタリー特集イギリス
2020Netflixドキュメンタリー国際
2019CNNニュース特集アメリカ

新聞・雑誌・ウェブ

メディア種別備考
2017The Atlantic雑誌アメリカ大型特集記事 - 国際的注目のきっかけ
2018The New Yorker雑誌アメリカ特集記事
2018BBC Newsウェブ・放送イギリスドキュメンタリー特集
2019CNNテレビ・ウェブアメリカニュース特集
2019The Guardian新聞イギリス映画公開に合わせた特集
2019Le Monde新聞フランスカンヌ映画祭関連

5.3 新聞・雑誌(国内)

メディア種別備考
朝日新聞全国紙特集記事・インタビュー
日本経済新聞全国紙企業・ビジネス特集
時事通信通信社配信記事
読売新聞全国紙社会面特集
週刊文春週刊誌特集記事
週刊新潮週刊誌特集記事

6. 著書

発行年タイトル出版社備考
2019人間レンタル屋鉄人社レンタル家族の実体験をまとめたノンフィクション

7. 出演

映画

公開年タイトル役名監督備考
2019Family Romance, LLC石井裕一(本人役)ヴェルナー・ヘルツォーク主演 / カンヌ国際映画祭出品
2023レンタル×ファミリー-阪本武仁ドキュメンタリー

テレビドラマ

放送年タイトル役名放送局
2017刑事ゆがみ 第7話リア充会社社員フジテレビ

舞台

公演年タイトル劇場
2022Der unsichtbare Reaktor(見えない原子炉)ニュルンベルク州立劇場(ドイツ)

テレビ番組 - 国内(抜粋)

放送局備考
日本テレビ「世界仰天ニュース」「月曜から夜ふかし」ほか複数番組出演
TBS「Nスタ」「あさチャン!」ほか複数番組出演
フジテレビ「ワイドナショー」「もうかるジャーナルミヤネ式」「めざましテレビ」ほか
テレビ朝日「ワイド!スクランブル」ほか複数番組出演
テレビ東京複数番組出演
NHK取材・特集

テレビ番組 - 海外

放送局番組名
2017TBS (USA)Conan in Japan(コナン・オブライエン)アメリカ
2018BBCドキュメンタリー特集イギリス
2020Netflixドキュメンタリー国際
2019CNNニュース特集アメリカ

8. 受賞歴

結果
2019ハーバード大学 Global Health & Leadership Conference ガラス賞受賞
2019第72回カンヌ国際映画祭 監督週間上映出品
2021Faro Island Film Festival 新人賞ノミネート

9. 外部リンク